EXHIBITION
“Chemin”: Komei Tanaka Solo Exhibition
10⽉10⽇(⾦)〜 10⽉31⽇(⾦)emmy art +(東京都 銀座)

⽥中孝明 個展
⽥中孝明の彫刻は、楠を素材とし、「⼥性像」をモティーフとする彫像は、単なる⼈物の写実ではなく、森羅万象や⽣命の循環を愛しむ⽥中の内⾯世界の寓意を⽰しています。優しい⽊の温もりを感じさせる滑らかな表⾯の質感は、鑿だけで精緻に彫り込まれ、神秘的で柔らかい象徴性を宿した⼥性の顔貌は、リアリズムを超えて、⽥中の祈りをこめた何か抽象的なものに昇華されています。まさに祈りという信仰と造形が⼀体となった精神の彫刻であり、これまで多くの⾒る者の魂を揺さぶり続けてきました。
今展のタイトルである「Chemin」(シュマン)とは、フランス語で「道」や「道のり」という意味ですが、芸術的な文脈における「Chemin」は、芸術家の内面的な探求や表現の軌跡を表す言葉でもあります。また、芸術家の現在地を示し、未来への希求を見据えるという意味もあるように、この展覧会は、田中孝明が来年6月パリにて開催する個展へと続く、新たな挑戦であり、創作の未来を切り拓く出発点ともいえます。本展では、全ての新作を一堂にご覧いただけます。
何かに導かれるようにして、つくる。
人や出来事、自然が道を照らし、形となる。
その導きが、私の跡(みち)を刻んでいく。
(田中孝明)
Komei Tanaka
田中孝明
1978年、広島県生まれ。富山県立高岡工芸高校工芸科を卒業後、井波彫刻師・前川正治氏に師事し、約7年にわたる修行を経て独立。2008年、漆芸家の田中早苗とともに「トモル工房」を設立。井波彫刻の技術を基盤に、彫刻刀の鑿跡を活かし、静かな気配とやわらかな存在感をもつ造形を追求している。国内外で作品を発表しており、2009年、「International Wax Sculpture」(タイ)招待出展。2018年、「Anna Ning Fine Art」(香港)、2019年「Art Basel in Hong Kong」(香港)に出展。近年は「FLOW : Komei Tanaka Solo Exhibition」(2023, emmy art +, 銀座)など個展を開催し、国際的に活動を広げている。

会 期 | 10⽉10⽇(⾦)〜 10⽉31⽇(⾦)※開廊時間=火曜日~金曜日 12:00 ~19:00、土曜日=12:00 ~18:00 (日・月・祝 休廊)※オープニング&ギャラリートーク 10月11日 (土) 16:00~18:00(参加無料) |
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会 場 |
emmy art + (東京都中央区銀座6-3-2 ギャラリーセンタービル2F) |
主催 | emmy art + |
協力 | CKG Fine Art Tokyo Ltd. |
お問い合わせ |
emmy art + TEL :03-6264-5530 Email:infogallery@emmyart.jp WEB:www.emmyart.jp |